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あらすじ

2020年2月。世界情勢の悪化により第三次世界大戦の勃発が叫ばれる頃。
突如として現れた反国際連合過激派組織、通称『OUNEO(オウネオ)』は中東一体を武力制圧し、急速にその勢力を強めていた。
主戦場となったイラク西部では国際連合との激しい戦闘が繰り返され、多くの兵士がその命を落としていた。

2021年5月。この状況に危機感を覚えた国際連合は、ハワイ諸島全体を軍の施設として改修する計画を公式に発表。
各国の兵士育成を一律化し、効率良く前線に送ることができるシステムを考案した。
ハワイ諸島は軍施設として改修後、名を『セブンスクルセイド諸島』通称『S.C.A.I(スカイ)』に改め、一年以内に改修を終えた後、 陸海軍幹部候補生、並びに下士官候補生を募り、兵士不足、また、各国による兵士育成システムによる指揮系統混乱解消のための大きな舵取りを担うことなった。
そうして作られた学校が『S.C.A』、セブンス・クルセイド・アカデミーである。
この物語の主人公、朝比奈=祇音(シオン)・フォン・レーゼンミューラーと杜若神威も、S.C.Aの新入生として入学することになる。


二人を中心とした、軍人を目指す少年少女たちの、愛と友情、裏切りの物語。

全10章、各章5話構成+番外編3本。

● Main Characters 

朝比奈=祇音(アサヒナ=シオン)

フォン

​レーゼンミューラー

S.C.A第16期特殊幹部候補入学生

(新任三等陸軍曹)

特殊部配属科未定

​誕生日:12月30日 16歳

全世界で唯一の武士家とドイツ騎士家のハイブリッド少女。そのため、朝比奈とレーゼンミューラーの姓をふたつ持つ。
出生柄、周囲の人たちからは異端者として蔑まれ、幼少から幾多のいじめをうけてきた過去を持つ。

厳格なドイツ騎士家に育った父は『世界の恒久平和』の実現のためにシオンに英才教育を施してきたため座学成績はトップクラス。素の実技もそれなりにこなすことが出来るが、純粋に騎士家や武士家の血を受け継ぐ者との宝技を駆使した実技は圧倒的に劣る。

銀色の長髪を持ち、虹彩異色症(右の瞳は翡翠色、左の瞳は瑠璃色)という特殊な容姿のせいか、周囲とは一線引かれることが多く、それもシオンを孤独にしている原因のひとつである。また、武士家と騎士家のふたつの属継家宝を所持しているものの、両家の血を半々に受け継いでいるため真価を発揮できず日々悩み抗おうとしている。

性格は明るく表情豊か、人懐っこい性格の持ち主で、一度信頼するとどこまでも信じようとしてしまう。ごく稀に天然な一面を見せる時もあるが、一度決めたことは曲げたくない少々頑固な性分の持ち主であり、決めたことを遂げるために日々の努力を怠らない。

ノエル・エリザベス・

アルテミシア・イングリッド

偽名:リリス・ミルフォード)

S.C.A第16期特殊幹部候補入学生

(新任三等陸軍曹)

特殊部騎士道科

 

誕生日:11月11日 16歳

英国王室の王位継承権第3位の地位に位置している正真正銘の皇女。


国際的に重要な人物ということもあり、S.C.A側の配慮で偽名を使っている。しかしながらノエルがそれなりに知名度が高い人物かつ、皇家聖騎士(ロイヤルパラディン)であるオフィーリアも知名度が高く、片時も傍を離れないため、ある程度知識が深い者には正体がバレてしまっている状態である。

 

ノエルはS.C.Aへの入学を強く希望し、皇家や国内からの猛反対を押し切って入学を果たした経緯を持つ。
理由としては、OUNEO(オウネオ)が徐々に勢力を強めヨーロッパ地域に迫ろうとしているにも関わらず、今尚平和というぬるま湯に身を浸している英国皇家や国民たちへの懸念を示すためであり、自らが先駆者として警句を唱えるために考え付いた唯一の方法であったためだ。

 

若く、小さき皇女ではあるものの、射撃の腕は天下一品であり、前装銃世界選手権では準優勝の経験があるほどの名手。

また、典型的な我がまま娘であり、あまり物事を考えず突っ走ろうとするタイプではあるが、曲がったことが嫌いな性分であり、物怖じせずに自分の意見をはっきりと主張できる強さを持っている。

 

杜若逢斗に対して淡い恋心を抱いている。

杜若 逢斗

(カキツバタ ホウト)

S.C.A第11期一般下士官候補入学生

(一等陸兵)

一般部歩兵科分隊支援手育成クラス 

 

誕生日:3月27日 21歳

杜若神威の実の兄であり、S.C.Aの第5学年生。
 

10年前に起こったOUNEO(オウネオ)による東京同時多発テロによって両親を失ってからというもの、幼き身でありながら神威を育ててきた。

その間、OUNEO(オウネオ)への憎悪を膨らませ続け、復讐の機会を今か今かと待ち望んでいる。

 

成績、射撃技術、徒手格闘技術ともにとても優秀で、戦闘実地訓練では7段階評定の7をもらうほど。教官たちからはもっぱら『下士官候補生の神童』と呼ばれているが、本人は対して努力もせずに成しえているためそう呼ばれるのをあまり良くは思っていない。

また、下級生からも慕われており、S.C.A側からは『優良学生』として幹部過程二類へ進む手筈を整えられている。

 

性格はざっくばらんで、深いことや細かいことを気にしない。
努力することが大嫌いではあるものの、努力していて結果を残せない人を見ると見捨てられず、一緒に悩み、解決への糸口を提案できる対応力の高さと人間性の良さも持ち合わせている。

 

ノエルからの好意はある程度気が付いているものの、英国王室令嬢との恋愛は不釣り合いであると見て見ぬふりをしている。

ネイサン

ベイエフェルト

S.C.A13期一般下士官候補入学生

(一等陸兵)

一般部情報科諜報員育成クラス

 

誕生日:不明 16歳

16歳にして飛び級を経て第3学年生となっている謎多きベルギー人少年。


身長が低く、中性的な顔付きをしているため女子からの人気が高いが本人はあまりよく思っていない。

 

口数が非常に少ないが情報戦、諜報戦に長けており、いつでもノートパソコンを持ち歩いている。
 

無類の甘党で、猫が大好きと子供っぽい一面があるが、仲間のこととなると多少熱くなることもある。

戦闘中になるとある程度口数が多くなり、無線を駆使して敵の情報等を伝えたり、ノートPCを利用して敵の通信をハッキング、ジャミングするというような分隊支援支援を行う。

銃火器は持たない主義。

 

本来は人懐っこい性格であるものの、それを表に出すことはほとんどない。
 

だが、時に周囲を驚かすようなひょうきんな発言をするなどして自己アピールをしたりもするお茶目な一面を持ち合わせている。

制作スタッフ

企画・原案・推敲・管理

 : 湊翠楼

脚本

 :翠 莱花

広報

 :Yuki


イラスト

 :囚

音楽制作

 :宇田川

ミキサー

 :AlFrange

※敬称略

※ラフ画は、あくまでもイメージです。

杜若 神威

(カキツバタ カムイ)

S.C.A第16期一般下士官候補入学生

(二等陸兵)

一般部歩兵科狙撃手育成クラス

 

誕生日:4月25日 16歳

兄が先にS.C.Aに入学していたこともあり、退屈な日常にスパイスを求めて入学を決めたミリタリー好きの日本人青年。

10年前に起きた東京同時多発テロによって両親を失い、自らも両目の視力を失いかけたが最先端医療を受けたことにより眼鏡をかけることで人並に見えるくらいには回復した。


多額の最先端医療の負債によるものと、両親を失ったことにより一時は兄とともに路頭に迷った時期がある。そのため、表には出さないがテロ組織や秩序を乱す輩を心から憎んでいる。

兄から幼少期より軍事関連の知識を植え込まれてきたため、軍事関連の知識力は同世代に比べてずば抜けて高い。

そして、その知識力を駆使した作戦立案、決行、判断ができるキレの良い頭脳を持ち合わせており、自らが立てた作戦には絶対の自信を持つことが出来る現場指揮官タイプ。

オフィーリア

レイクワース

S.C.A第16期特殊幹部候補入学生

(新任三等陸軍曹)

特殊部騎士道科

 

誕生日:7月26日 16歳

英国王室の皇家聖騎士(ロイヤルパラディン)であるレイクワース伯爵家の一人娘。


本人も若き皇家聖騎士としての資格を持っており、ノエルの護衛役としてS.C.Aへ同伴し、常に行動を共にしている。

 

フェンシングの世界大会出場経験もあるほどの実力者であり、数多くの大会で優勝している達人。しかし属継家宝を使ったチーム戦となると率先して盾役を引き受け、敵の猛攻から仲間を守ることに意義を感じている。

 

ノエルのことは妹のように感じている部分がある反面、皇家聖騎士という主従関係にあるため、そのように感じてしまう現状に時に悩み、苦悩している。

対するノエルはそのようなことを気にしていないため、オフィーリアの悩みはさらに深い。

ノエルがあまり熟考派ではないため暴走することが多い。そのため、代わりにオフィーリアが物事を考え、伝え、諭す係となっている。また、意見を主張できる持論性を持ち合わせているものの、その持論を持ち合わせるまでに多くの時間を要する。

 

オフィーリア自身も伯爵家の貴族嬢ではあるものの、心を許している人に対しては優しく、口数も多い。初対面の人に対してはあまり寛容ではなく、礼儀を重んじられない人間が大嫌いである。

ヴァルラム

ムスチスラーヴォヴィチ

バラノスカヤ

S.C.A第13期一般幹部候補入学生

(一等陸軍曹)

一般部警務科憲兵育成クラス

 

誕生日:12月1日 19歳

S.C.A史上、異例の昇進撃を続けているロシア人青年。


戦闘技術は決して高い方ではないものの、甘いマスクを用いての対話、コミュニケーション能力が飛び抜けて高いため将来を非常に有望視されており、憲兵隊広報部からの推薦を受け、こちらへの入隊がほぼ決まっている。

 

勉強をしなくても成績優秀な天才肌の持ち主で、何でも卒無くこなすことができる。
 

温和な性格で、周囲の人間に合わせていくタイプではあるものの、自由思考のためスタンドプレーが目立つこともしばしば見受けられるがひととなりのおかげである程度は許容されている。

 

女性教官からの圧倒的な支持を得ており、昇進スピードはほかの学徒たちに比べて異例の速度である。

しかしそれをよく思っていない一派も存在し、その者たちからの嫌がらせを受けることもある。

本人は階級こそがすべてだと考えているため、そのような嫌がらせを受けても特に気にしてはいない。

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